|
|
|
|
Q005:ゲームが売れるといくらぐらいもらえるの?
大ヒット作を作る事を夢見て業界を目指す人なら、これも気になる所。ただ、個人に払われる報酬は同社内同チームでもわからない。普通他人には言わないから。
ゲーム市場の黎明期ならともかく、一部上場している会社もある現在では、ゲーム開発スタッフもただのサラリーマン。そんなに爆裂した報酬が出せるとは思わないのだが、一応検索してみる。
検索サイトで【ゲーム業界 大ヒット 成功報酬】
案の定データぽいのはでてこない。が、ちらほら噂や想像程度の話はでてくる。
スクエアの話で「1997/03/27日経新聞によると6億7千万円の成功報酬を開発メンバー約120人で分配するとのこと。チームリーダクラスになると一人で5000万円にもなるらしい。」とか、
テクモの「「DEAD OR ALIVE4」の成功報酬が支払われていない。精神的苦痛を受け退職せざるをえなくなった。未払いの成功報酬と慰謝料、1億4800万円を求める訴えを起こした」とか、
景気のいい額が上がるんだが、あまりにも特例すぎるし、実際の所どうなのかもわからない。
一応、以下のデータにどのぐらい成果報酬が実施されているかデータはある。
検索サイトで【平成21年 デジタルコンテンツ 先端技術 調査研究】
『デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究』という報告書。
http://www.dcaj.or.jp/project/report/pdf/2009/dc_09_03.pdf
上記の検索でみつかるPDFの『5.8.2 開発者に対する処遇』の項に表がある。
5.8.2 開発者に対する処遇
開発者の基本給は、「年俸制」(50.5%)が最も多くなっている(表5.8-01)。「職務
給・役割給」(32.5%)が導入されつつも、「能力給」(32.3%)や「定期昇給」(26.6
%)といった年功的な運用も並行して行われている。したがって、日本のゲーム産業は、
年俸制による成果主義制度を導入しつつも、職能資格制度と職務等級制度の折衷・混合型
の人事管理制度となっていることが指摘できる。
賞与・一時金は、「企業業績に連動した賞与・一時金」(25.6%)が最も多くなってお
り、いわゆるボーナスが支給されている。個人業績や開発チーム、開発タイトルに応じた
賞与・一時金は、あまり支給されていない状況となっている。
諸手当は、「通勤手当」(71.1%)が顕著に高い数値を示している。また、日本のゲー
ム産業では「時間外手当」は、開発者の36.5%は支給されていると回答している。勤務
形態別にみると、「フレックスタイム制」の58.0%、「始・就業時間が一定している通
常業務」の30.8%、「裁量労働制」の28.4%において、時間外手当が支給されている結
果となっている。
|
これを見るに「開発タイトル報奨金」は13.2%の人が実施されているようだ。
とりあえず、額を想像できるのはないか、検索してみる。
検索サイトで【ゲーム産業 企業組織と成果】
『東京大学学術機関リポジトリ』のサイトの『ゲームソフト産業における企業組織と成果 : 抱え込み型と外部活用型の比較』の報告書がみつかる。
http://hdl.handle.net/2261/2739
その中の『表2 開発者への成果連動報酬』に、どの程度成果報酬がでているのかのアンケートがとられている。
1999年実施でかなり古いデータだが、ゲーム業界の全盛期でも4割くらいが総年収の2割以下ということになる。
年収500万なら100万以下だから、もらう側からすれば「ボーナス一回分よけいにもらえた!」ぐらいの感じだと思う。
俺もハーフミリオンやミリオンのタイトルに絡んだが、「マジ!?」って金額はもらえた事がない。
そもそもミリオンヒット自体が難しいんだから、もらえたらラッキーぐらいでいたほうが良いとは思う。 |
|
リンクの許可の状態
財団法人デジタルコンテンツ協会 |
『デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究』中の「5. ゲーム開発者の就労意識とキャリア形成の課題」章内の「5.8.2 開発者に対する処遇」 |
メールで使用許可をもらえた |
|
|