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Q016
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Q016:ゲームプロデューサーとして就職したい。どうすればいい?

 雑誌露出が多いせいか、この手の質問が時々あがる。

 でもこの職って管理職だから、普通は新卒では募集されない。

 なので、将来「プロデューサーを目指す」とかならともかく、最初からこの職を目指すのは無理。

 てか、ゲーム作りから一番離れている職種なので、「ゲームを作りたい」という人が目指す職種では無いと思う。

 ということで、まずはゲームプロデューサーの仕事内容を把握しよう。

 検索サイトで【ゲームプロデューサーとは?】

 綺麗所な職種なので、わりと説明してくれているサイトがでてくると思う。

 ざっくりまとめると

  ・そのゲームの責任者、一番偉い人、そのゲームの方針を決める
  ・予算を決める人、外部と折衝する人

 な感じだと思う。

 プログラマーやデザイナーなどの専門的な職種と違って、全体を管理するのが主な仕事である。

 いわゆる普通の会社の「課長」や「部長」に相当する管理職の職種。

 なので、極端にいってしまえば、ゲーム作りの素人でも成れる。

 実際、ゲーム作成にまったく関連してない人事や総務上がりの人がなる事も多く、外部の異業種で活躍してきた人がこのポストにつく事もある。

 つまり、なるために必要な事はただ一つ、「社内での偉さ」である。


 というわけで、ゲームプロデューサーが新卒採用で募集されることは無い。

 プログラマーやプランナーで入社して地道に職位(その職種のランク)を上げていくしかない。

 じゃあ、どのぐらいで成れるかというと、

 検索サイトで【平成21年 デジタルコンテンツ 先端技術 調査研究】で検索。

 『一般財団法人 デジタルコンテンツ教会』の『デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究報告書』が出てくる。

 このPDFを開いてPDFの検索欄に【ゲーム開発者の就労意識とキャリア形成の課題】といれて検索すると、業界内の就労状況のデータが色々とのっている。

 その中に『(2) ゲーム産業の経験年数』の項があり、そこで各職種の経験年数が調査されている。

 http://www.dcaj.or.jp/project/report/pdf/2009/dc_09_03.pdf

 (2) ゲーム産業の経験年数

 次に、ゲーム産業の平均経験年数は、10.25 年(SD=7.72)である。これを職種別にみ
ると、プロデューサーが最も長く14.0 年(SD=6.4)、続いてサウンドが13.6 年(SD=6.
9)、ディレクターが11.5 年(SD=5.3)、ネットワーク・エンジニアが6.7 年(SD=5.4)、
グラフィッカーが9.6 年(SD=11.6)、プログラマーが8.7 年(SD=5.2)、プランナーが
8.0 年(SD=5.3)、デバッガーが4.3 年(SD=3.7)となっている(表5.4-02)。(社内)
プロデューサーとディレクターは、協働開発者や他部門との連携に基づいてプロジェクト
を束ねる役割を有しており、組織における信頼性(関係特殊的スキル)がとくに求められ
る職種である。したがって、(社内)プロデューサーとディレクターのゲーム産業の経験
年数が他の職種と比べて長くなるのは、日本においては必然の結果である。


 この調査のデータをみる限り、プロデューサーなら14年、ディレクターなら11年は業界経験が必要ということになる。

 もちろん、優秀であれば職位の上がりも早く、これよりはやくプロデューサーになる人もいる。その逆にずっと成れない人もいる。

 小中高を「6・3・3で12年」というけれど、プロデューサーに成ろうとするなら、それより長い期間の下積みが必要。

 プロデューサーを狙うならその覚悟はしておいたほうが良い。

 どの業界でも同じだけど、仕事を仕込まれる新人1年目、仕事をすこしずつまかされる2年目、最前線で活躍しはじめる3年目、と現場の人の年齢は20後半から30前半の人が多い。

 その人達に命令する必要がある職だから、年齢としても40近くの人がやはり多くなる。

 昨今は3年もたずに辞める人が多いようだけど、仕事が本格化するのは3年目以降。向いているかどうかわかるのはこれ以降だし、昇進レースもそこから長く続く。

 だから、あまりあっさり会社を辞めずに3年間じっくり自分の可能性を見極めよう。

↓↓以下に関連しそうな新しいデーターを追加↓↓


『ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査 2015』追加

 ちなみにプロデューサーに必要な偉さは部長クラス。

 じゃ、部長クラスはどのぐらいいるかというと以下のデーター。

『CEDEC』から『ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査 2015』が発表されました。
 http://cedec.cesa.or.jp/2015/outline/enquete.html
 http://cedec.cesa.or.jp/2015/documents/enquete.pdf


 ゲーム会社で働いた人の役職を調べたアンケート結果。上から下へいくほど偉くなっていく。

 これを見ると部長以上は合計で12.6%。

 10人に一人ぐらいの出来る人を目指さないといけない事になる。

 頑張れ。

『ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査 2019』追加

『CEDEC』から『ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査 2019』が発表されました。
 https://cedec.cesa.or.jp/2019/outline/enquete
 https://cedec.cesa.or.jp/2019/docs/enquete_2019.pdf


 経営者から課長までがいわゆる管理職。管理職は11.7%ほどになる。業界で定年退職まで勤め上げたい場合はここに入る必要がある。同期の10人に一人しか残れないわけだ。入っただけで安心してはいられなく、そこから40年以上も出世競争が続くので気を抜かないように。

 今回男女にわけた役職の調査もあった。


 微妙だがまだ上位役職は男性の方が多い。もっと差が詰まるといいね。内勤仕事だから男女能力差なんて無いし、女性向けゲームもある業界だから、女性がフルに活躍できる環境なんだし。
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一般財団法人 デジタルコンテンツ教会 『一般財団法人 デジタルコンテンツ教会』の『デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究報告書』報告書中の『ゲーム開発者の就労意識とキャリア形成の課題】内の『(2) ゲーム産業の経験年数』の項。 使用許可を頂けました
CESA 『CEDEC』の『ゲーム開発者アンケート調査』のコーナーの各年度のデータを使用。 リンクや使用の許可を頂けました
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