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Q007:ゲームプログラマーの35歳限界説って本当?

 まぁゲームで飯を食っていこうと思うなら、ずっとやっていけるのは気にかかる所。

 巷でもよくいわれる事だし、体感としても日進月歩の業界だから年を取れば取るほど厳しくなる。

 そもそも、ゲーム業界ができる前から「ハード30、ソフト35」という言葉はあって、「技術職は30過ぎるくらいになると新しい技術に追いつけなくなって、技術職としてやっていけなくなる」の風説は、別にゲーム業界に限ったものではない。

 このへんからでてきた風説と思われるので根拠もなにもないとは思うが、一応検索。

 まずは、情報業界から。色々検索ワード変えてこのへんがヒットした。

 検索サイトで【IT技術者3割が仕事を投げ出したくなる】

 『独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)』の『IT技術者3割が仕事を投げ出したくなる』という記事なのだが、2000年の調査なのでだいぶ古くてすでに消えている。

 だが、この記事の内容から35歳限界説について論じているブログが何カ所かあるので、そちらでIT技術者が限界年齢を何歳と感じているかの結果を見る事ができる。

 これを見ると、年齢の限界に「40歳」をあげる人が26.9%で一番多く、次いで「45歳」が20.2%で、合わせると「40〜45歳」を限界を感じる人が半数のようである。

 ちなみに「35歳」とした人は15.3%でそれほど多い訳ではな無い。

 ということで、近い業界だと40〜45歳当たりが限界線ぽいというのを踏まえて、ゲーム業界を検索してみる。

 直接この件に関して調べたデータが見当たらないので、以下のデータを使って推測してみる。

 検索サイトで【平成21年 デジタルコンテンツ 先端技術 調査研究】

 『デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究』中の「5. ゲーム開発者の就労意識とキャリア形成の課題」章内の『(2) ゲーム産業の経験年数』の項に表がある。
 http://www.dcaj.or.jp/project/report/pdf/2009/dc_09_03.pdf

 (2) ゲーム産業の経験年数

 次に、ゲーム産業の平均経験年数は、10.25 年(SD=7.72)である。これを職種別にみ
ると、プロデューサーが最も長く14.0 年(SD=6.4)、続いてサウンドが13.6 年(SD=6.
9)、ディレクターが11.5 年(SD=5.3)、ネットワーク・エンジニアが6.7 年(SD=5.4)、
グラフィッカーが9.6 年(SD=11.6)、プログラマーが8.7 年(SD=5.2)、プランナーが
8.0 年(SD=5.3)、デバッガーが4.3 年(SD=3.7)となっている(表5.4-02)。(社内)
プロデューサーとディレクターは、協働開発者や他部門との連携に基づいてプロジェクト
を束ねる役割を有しており、組織における信頼性(関係特殊的スキル)がとくに求められ
る職種である。したがって、(社内)プロデューサーとディレクターのゲーム産業の経験
年数が他の職種と比べて長くなるのは、日本においては必然の結果である。


 プログラマーの平均経験年数が8.7年ということは、23歳で就職とすれば31.7歳ぐらいが平均ということになる。

 ゲームプログラマーも会社に勤めるサラリーマンである以上、課や部に属して仕事をする。

 課や部がある以上、それを統括する課長や部長などの管理職が必要になってくる。

 プランナーであろうとプログラマーであろうと、長く勤めればその職種の職位が上がり、こういった管理職をまかされる時期がくる。

 課長がどれぐらいいるかというと、『5.3.1 回答者の属性』の『(8) 現在の役職』の項があって、そこに比率が乗っている。

 (8) 現在の役職

 現在の役職は、「一般」が62.1%、「主任・係長クラス」が16.6%、「課長クラス」が
7.5%、「部長クラス以上」が13.8%となっている。
 現在の役職を性別にみると、男性、女性とも「一般」が最も多い(それぞれ58.7%、8
5.2%)が、女性のほうが26.5 ポイント高い結果を示している。「主任・係長クラス」は、
男性が18.0%、女性が6.6%、「課長クラス」は、男性が8.7%、女性が0%、「部長クラ
ス以上」は男性が14.7%、女性が8.2%となっている。主任・係長クラス以上では、女性
は男性よりも低い数値を示しており、いわゆるガラスの天井(性別などにより組織の中で
昇進が制限された状態)が示唆される。

 ちょっと課長の平均年齢のデータがないのだが、ゲーム業界で課長に位置に相当する職はディレクターである。

 ゲーム開発チームは課単位で纏まる事が多く、そのチームを取り纏めるのがディレクターなので、必然その課長職がつく事が多い。もちろん、ケース・バイ・ケースで主任や部長が務める場合もあるけど。

 ということで、課長職=ディレクターとして年齢を見ると、ディレクターの平均経験年数は11.5年だから、23歳就職で34.5歳ぐらいが平均ということになる。

 ディレクターはゲーム開発で起こる色々な問題に対処・指示しないといけないし、各部署への渉外や会議や根回しなど実開発の部分的な作業をやっている余裕はあまりない。てか、プログラムにかまけて、そのへんをおざなりにされるとゲーム開発自体が立ち往生してしまう。

 なので、このポジションについた時は、プログラムは二の次となる。

 ということで、プログラマーは34.5歳になるまでに、「プログラムのスペシャリストとして平社員で生きる」か「プログラマーは引退してマネージャ職として社長を目指す」かの、決断を迫られるのである。

 結論として、プログラマーの限界が事実であろうと嘘であろうと会社員である以上、35歳が節目である事は間違いないということになる。

 ただ能力的に限界なのかどうかというと、体力勝負じゃないんだから別に年齢なんて関係ないし、要は新しい技術についていけるかどうかで、その人しだいとしかいいようがない。

 年齢が上の方であっても、スペシャリストである事が好きな人は、往々にして新しい事が好きなので、バリバリ最先端でやっている人もいる。

 検索サイトで【プログラマー 限界説】

 で、色々な人の意見がでてくるので、読んでみると良い。
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財団法人 デジタルコンテンツ協会 『デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究』中の「5. ゲーム開発者の就労意識とキャリア形成の課題」章内の「(2) ゲーム産業の経験年数」と「(8) 現在の役職」 許可頂けました
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